SOFIX(ソフィックス)とは、土壌肥沃度指標と呼ばれ、Soil Fertility Indexを略した名称です。
SOFIX分析は通常の分析である土壌の化学性、物理性の分析に加えて、 これまで数字で表すことが困難であった土壌の生物性も科学的に分析できます。
SOFIX分析の測定項目はいくつかありますが今回はその中の全炭素量についてご紹介していきます。
全炭素は有機の度合い
全炭素(TC)とは土壌中に含まれる全ての炭素(Total Carbon)であり主に堆肥、植物残渣、落葉などの有機物の量によって決定します。
全炭素量は土壌表面に多く存在しており、深部にいくに従い少なくなります。
有機物の施用がほとんど無い化学農業では徐々に全炭素量が低下します。したがって有機農業の土壌の方が化学農業より全炭素が高い傾向にあります。
つまり、全炭素量を知ることで農地の有機度合いを知ることができるのです。
全炭素量の基準値
日本の畑における全炭素量は数千~50,000 mg/kg を超える範囲に幅広く分布しています。
全炭素量が 25,000 mg/kg を上回る土壌では窒素循環活性やリン循環活性が高く、逆に 12,000 mg/kg を下回る土壌では両循環活性がともに低い傾向にあります。
総細菌数が多くかつ全炭素が多い領域(図1 青、緑部分)は、効果的な有機物の投与をしている畑であると考えられます。よってこの領域に入るような有機物の施肥が効果的な有機農法に繋がります。
全炭素量を知ることは有機農業をする上で欠かせません。ぜひ、SOFIX分析で土壌中の全炭素量を調べてみてはいかがでしょうか。
SOFIXでは他にも様々な項目で土壌を分析し総合的に土壌状態を診断しています。
SOFIXについてより詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。https://sofixbio.com/about-