SOFIX(ソフィックス)とは、土壌肥沃度指標と呼ばれ、Soil Fertility Indexを略した名称です。
SOFIX分析は通常の分析である土壌の化学性、物理性の分析に加えて、 これまで数字で表すことが困難であった土壌の生物性も科学的に分析できます。
SOFIX分析の測定項目はいくつかありますが今回はその中でも生物性の分析の1つである総細菌数についてご紹介していきます。
有機農業に不可欠な細菌
有機肥料の無機化において、細菌の働きは不可欠です。そのため、SOFIX分析において総細菌数の解析は、最も重要な分析項目の一つです。
図1 パターン判定に基づく土壌評価
通常の農地中には1~100億(個/g-土壌)程度の細菌が存在しています。ただし、長期にわたって化学肥料のみを行っている圃場や、殺菌剤のような農薬を使用している圃場ですと、1億(個/g-土壌)を下回ることがあります。
eDNA法(総細菌数測定法)
SOFIXの総細菌分析はeDNA法という方法で行っております。
土壌中の総細菌数とDNA量は比例関係にあることから、土壌から細菌のDNA を取り出し、DNA の量から細菌の数を測定することができます。
総細菌数の基準値
これまでの研究から、土壌中の総細菌数が 2 億(個/g-土壌)以上であれば、土壌の物質循環は動くと分かっています。
そして総細菌数が 6 億(個/g-土壌)以上に増加することで、窒素循環やリン循環などの物質循環が活発になります。したがって総細菌数を農地肥沃度の目安としているのです。
一方で、 2 億(個/g-土壌)を下回った場合は、物質循環が滞り、窒素やリンなどの植物が吸収できる無機化が遅れてしまいます。
そして、検出限界以下(n.d.:not detected)0.66億(個/g-土壌)を下回った場合は、ほとんど循環系が機能しなくなります。
このようにSOFIX分析を用いることで土壌中の総細菌数を調べることができ、物質循環の有無も調べることができます。
ぜひ、SOFIX分析で土壌中の総細菌数を調べてみてはいかがでしょうか。
SOFIXについてより詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。https://sofixbio.com/about-